まりちゃん号製作日記 その7 パイプの話
2013年 01月 20日
最近、何かと話題のクロモリフレーム。
クロモリと一口に言っても、パイプの種類は豊富です。
当店で主に使用しているカイセイのパイプでも、焼き入れのアルティマシリーズをはじめニッケル入りの8630シリーズ、一般的な4130クロモリのシリーズ等があります。
これらのパイプを乗り手に応じて選びます。
今回のマリちゃん号、マリちゃんは初心者であることと、ラグレスであることを考えると、あまり薄いパイプは使いたくありません。しかし女性であることを考えると少しでも軽くしてあげたい。と、相反する用件を満たさなければなりません。そこで選んだパイプは、カイセイ019E。いわゆるノーマルのクロモリと言われる4130クロモリで一般的に使用頻度が高い019をベースにトリプルバテット化したもの。一番薄いところは軽量パイプ017と同じにしてあります。
但し、今回はスローピングとスタッガードの中間的なフレーム形状のうえにラグレスなので、トップチューブとの接合部の強度が欲しい為、シートチューブはノーマルの019を使います。
パイプはある程度の長さがあり、これを必要な長さに切断して使います。
これはトップチューブですが、径が違うだけで外見はどれも似たようなもんです。
切断したパイプと元のパイプ。
パイプの切断面は接合するパイプにぴったり合うように仕上げます。これはラグ付きフレームでも同じです。
【解説】
スチール系バイクに関して「パイプの素材や厚みがちょっと変わったぐらいで、そんなに違うの?」と尋ねられることがあります。見た目では区別がつきませんから、不思議に思われるのも無理はありませんが、想像以上に違うものです。
ペダルを踏み込んだ瞬間の加速感、クランクの回転フィーリング、振動の伝わり方などなど、パイプが変わると走っている時のあらゆる感覚が変化します。これも自転車の面白さなのでしょう。
オーダーの際は、ビルダーと使い方や乗り方を納得するまで話し合うのが大切だと思います。実際に走りを見てもらうともっと良いのですが…。
それにしても初心者の女性からのフルオーダー、ってビルダー泣かせではなかろうか。今回は、オーナーが乗りやすいバイクを造るために色々と知恵を絞っていることが分かる回でした。
クロモリと一口に言っても、パイプの種類は豊富です。
当店で主に使用しているカイセイのパイプでも、焼き入れのアルティマシリーズをはじめニッケル入りの8630シリーズ、一般的な4130クロモリのシリーズ等があります。
これらのパイプを乗り手に応じて選びます。
今回のマリちゃん号、マリちゃんは初心者であることと、ラグレスであることを考えると、あまり薄いパイプは使いたくありません。しかし女性であることを考えると少しでも軽くしてあげたい。と、相反する用件を満たさなければなりません。そこで選んだパイプは、カイセイ019E。いわゆるノーマルのクロモリと言われる4130クロモリで一般的に使用頻度が高い019をベースにトリプルバテット化したもの。一番薄いところは軽量パイプ017と同じにしてあります。
但し、今回はスローピングとスタッガードの中間的なフレーム形状のうえにラグレスなので、トップチューブとの接合部の強度が欲しい為、シートチューブはノーマルの019を使います。
パイプはある程度の長さがあり、これを必要な長さに切断して使います。
これはトップチューブですが、径が違うだけで外見はどれも似たようなもんです。
切断したパイプと元のパイプ。
パイプの切断面は接合するパイプにぴったり合うように仕上げます。これはラグ付きフレームでも同じです。
【解説】
スチール系バイクに関して「パイプの素材や厚みがちょっと変わったぐらいで、そんなに違うの?」と尋ねられることがあります。見た目では区別がつきませんから、不思議に思われるのも無理はありませんが、想像以上に違うものです。
ペダルを踏み込んだ瞬間の加速感、クランクの回転フィーリング、振動の伝わり方などなど、パイプが変わると走っている時のあらゆる感覚が変化します。これも自転車の面白さなのでしょう。
オーダーの際は、ビルダーと使い方や乗り方を納得するまで話し合うのが大切だと思います。実際に走りを見てもらうともっと良いのですが…。
それにしても初心者の女性からのフルオーダー、ってビルダー泣かせではなかろうか。今回は、オーナーが乗りやすいバイクを造るために色々と知恵を絞っていることが分かる回でした。
by nambei
| 2013-01-20 10:00
| オーダーフレーム