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オーダーフレーム「NAMBEI」承ります


by nambei
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NAMBEIピストラーダの印象


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以前ご紹介したピストラーダを無事納車しました。さっそくオーナー様が試乗記を送って下さいました。
2台のピストラーダをはじめたくさんの自転車を乗り継いでこられたベテランらしく、スポーツバイクへの愛情と深い造詣を感じさせるレポートです。ご一読下さい。
また、オーダーの顛末について、南米朝練の世話役Kさんのホームページにも執筆されています。こちらも合わせてご覧ください。



NAMBEI試乗記
3月17日、NAMBEIに乗りました。3か月以上もローラー台にしか乗っておらず、カーボンやスラッジが溜まりに溜まったエンジン(編注:心臓のことです)での試乗であること(いつもは140~150くらいになる心拍が、どうやっても120以上になりませんでした)、また右膝に痛み(階段を降りるときや、ペダルを踏み出す時に、「イテテテテ…」と言うくらい)を抱えていたことをお断りしておきます。

カンパ・レコード・パヴェのリムに、パナレーサー・エクストリーム・ジェットの組み合わせ。空気圧は8気圧にセットしました。ギヤ比は49x18です。
走り始めてまず感じたのは『軽い』、『伸びる』ということ。工具、予備タイヤ、ポンプ、炭酸ガスカートリッジなどをサドルバッグに入れ、ロングボトルを積んでいますから、持ち上げた感じはむしろ重い。でも一旦走り始めれば、その重さを一切感じません。
緩い登り、平地、緩い下りでは、勝手にクランクが回ってくれる感じで、本当によく伸びる。『トラクションが良い』と言ったら良いのでしょうか。タイヤが路面をキッチリと捕まえて、ペダルへの入力をロスなく路面に伝えている感じです。それだけでなく、反力として路面からホイールに伝わった力が、逆にクランクを回すのを手伝ってくれる感じもあります。この『軽さ』と『伸びの良さ』のおかげで、右膝の痛みもほとんど感じませんでした。
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荒れた路面でもフレーム全体が路面の荒れをいなしてくれ、たとえ「ゴツン」という『角のある衝撃』が加わったとしても、乗り手には「コツン」という『角の取れた衝撃』として伝えてくれる。『ネコ脚』という言葉を思い出しました。今日は50kmほどしか乗れませんでしたが、この『ネコ脚』は長距離になればなるほど、真価を発揮するに違いありません。

この『ネコ脚』に関係するかもしれませんが、『直進性の高さ』も特筆すべきでしょう。ハンドルに手を添えているだけで、あるいは両手離しでも真っ直ぐに走る。自転車が真っ直ぐ走るのは当たり前と思われるでしょうが、決してそうではありません。路面からの入力は必ずしも一定ではない。道路自体が大ざっぱに言ってカマボコ型をしているし、また大小の荒れがある。この荒れを吸収してくれない自転車は、パンパンと横に跳び跳ねてしまう。脚が十分にある時には、飛び跳ねても乗り手の技量で何とかできる。でも脚が売切れたら…。今回のように体調があまり良くない時や、力が無くなった時にも、真っ直ぐ走る自転車というのは、本当にありがたい。
精度が高ければ真っ直ぐ走る自転車になるかというと、決してそうではありません。負荷のかかっていない状態、すなわち定盤の上で芯が出ているのは当たり前(最近はそうでない自転車も多いようですが…)。負荷がかかった状態で芯が歪まない自転車でないと、この直進性の良さは出ないと思います。

乗り始めて30分ほどで、股の下から自転車が消えました。『股の下から自転車が消える』というのは変な表現ですが、好調の時には、自転車に乗っていながら自分の股の下に自転車がある事を忘れて走っている。これを僕は『股の下から自転車が消える』と表現しています。下品な表現で申し訳ありません。『ライディング・ハイ』と言ったら、ちょっとは上品でしょうか。最初にも書いたように、余り体調は良くなかった。それでも『股の下から自転車が消えた』。それは自転車がいたずらに自己主張せず僕に連れ添ってくれた。その結果、乗り手である僕は極めて楽に「乗らせてもらった」という事だと思います。

膝の状況が余り思わしくなかったので、急な登り、急な下りは避けました。でも15km/h~20km/h位で淡々と登るような坂道では『軽さ』と『伸びの良さ』が、また急な下りでは『ネコ脚』が僕を助けてくれると思います。
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多分ですが、絶対的な剛性はそれほど高くない。でも『若竹のようにしなやか』で、『絹のようになめらか』。乗りながら『お尻のちっちゃな女の子』(@セーラームーン)という歌詞を思い出しました。やっぱり還暦ジジイは下品ですね。こんな還暦ジジイには勿体ない自転車だと思います。

追記:ホイールの剛性の高さ、真円度の高さが、とても印象的でした。地球ゴマのように何のストレスもなく回る。誤字さんの言われる競輪クオリティ、南米クオリティの高さを思い知らされました。
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by nambei | 2013-03-23 10:49 | オーダーフレーム