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トモさん Tiki Tourレポート「Arthur’s pass:6時間の激闘」:下


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トモさんのTiki Tourレポート、最終回です。




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inaさんは、海外ブルベに数多く参加し、何度も完走している日本のトップ・ランドヌーラー(ブルベ愛好者)だった。
私がinaさんに会ったのは2015年、初めてブルベに参加した時のことだ。AJ福岡主催の九州一周 1500kがゴールデンウィークに開催された。第1ステージ・嘉麻(福岡)から諫早(長崎)までの300kmで、雷雨の中、糸島峠越えから末永の交差点まで降りてきたのが深夜1時頃、先を焦った私が赤信号を無視し左折したところで、後ろから追いつき声をかけてきたのがinaさんだった。
“我々は長くブルベを世間に認知してもらえるように努力している。あなたの行為はその努力に背くものだ。ブルベを続けるなら注意してくれ”と厳しく諭されたことを思い出す。
どこまでもブルベへの愛情と熱い思いをもった人だった。今回の事故で、inaさんの前を走っていた英国人クリスは、ヘリでクライストチャーチまで救急搬送され一命をとりとめた。最期の最期まで人に尽くして逝ってしまった。(上写真 中央が会長inaさん)
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今回のTiki Tour1200kの難敵は、天候でもコースでもなかった。
背後から轟音とともに迫る大型トレーラーだ。背後で急ブレーキをかけられたり、横スレスレを爆風を残し通過していくことが何度となくあった。彼らのマナーが悪いのではない。そもそも彼らにとって、コースに設定された道路は人が歩き、自転車が走る場所ではなかった。
その証拠に、トレーラーに追い越されても、退避できる十分な幅の路肩、路側帯はない。トレーラーは人の住む集落内ですら50km/h、それ以外は100km/h超えで爆走する。
ニュージーランド人にとっての自転車はマウンテンバイクだ。自転車を車で山まで運び、そこでトレイルライドやダウンヒルライドを楽しむ。道路を走るのは、前後輪に大型バックを抱えて旅する外国人サイクリストに限られる。彼らも日が暮れたら明け方まではキャンプ場に退避だ。今回のTiki Tourは、参加者29人中 死亡1人、重症・骨折2人という残念な結果に終わってしまった。
やめて良かったのか、なぜ躊躇なく辞めを決断したのかは今でも分からない。体力的には余力はあったはずだったが、心が疲弊していたのかもしれない。怯えながら道路を走るのにうんざりしていたのかもしれない。
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海外ブルベを愛したinaさんの遺志を引き継ぎ、参加者の鹿児島のYさん、埼玉のTさんと一緒に献杯し、11月のSMA(Sydney-Melbourne Alpine) 1200kへの参加を決めた。
シドニー~メルボルン間の急峻オーストラリアアルプス山脈を縦断する1200kmだ。オーストラリアは、はるかにロードバイクの認知度も高い。これはダウンアンダーといったUCIレースがあることや、人気のUCIチーム(オリカ)や強いロードレーサーやトラックレーサーが数多くいることも関連しているのかもしれない。
Highwayの路肩の幅もそれなりに取ってあったと記憶している。変わりやすい天候、厳しいコースは覚悟の上だが、危険のないよう走れるのを願いながら、準備を進めていくつもりだ。
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応援していただいた南米関係諸氏に感謝申しあげます。残念ながら2日目でDNFという結果となりました。これで海外ブルベは連敗です。なかなかに難敵ですが、体力と気力が続く限り完走ゴールの喜びを夢見て、ライフワークとして続けていくつもりです。ありがとうございました。



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by nambei | 2017-04-05 10:00 | That's cycling!!