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オーダーフレーム「NAMBEI」承ります


by nambei
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金ベイ試乗記


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ピストラーダをこよなく愛する名古屋のNさん、NAMBEIピストラーダ4台目を納入したことは、すでにご紹介した通り。先日、ファーストインプレッションを送って下さいました。4台それぞれに違うパイプの持ち味に始まってタイヤやクラシックパーツに対する考察など、ベテランならではのレポートです。




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7月25日に無事納車された『金ベイ』ですが、8月20日、ようやく乗ることができました。
『カンパニョーロ・レコード・パヴェ』のリム(36H)、タイヤは『マビック・イクシオン』、空気圧は8気圧にセットしました。
このタイヤを使うのは初めてですが、なんかWOを履いているような印象(あくまで64歳の爺の印象です)で、最初はちょっと戸惑いました。僕の常用タイヤは『ビットリア・コルサ』ですが、ビットリアの断面が「ゴムまり」とすると、マビックの断面は「おむすび」と言ったら良いでしょうか。一旦スピードに乗ってしまえば、『転がり抵抗の少なさ』と、『高い真円度』が印象的です。エア抜けが少ないことから、ブチルチューブかなと思っていますが、どうなんでしょうか。
どっちが良いとか悪いとかいうのではなく、たぶんビットリアとマビックではタイヤに対する思想が違うんだと思います。なんかタイヤのインプレッションになってしまいましたが、これを念頭に読んでくださいませ。

4台目の『NAMBEI』ですが、まっすぐに走る『精度の高さ』、『精緻なラグワーク』、自己主張しすぎない『素直さ』、身体のどこにも突き刺さってくることのない『癖のなさ』などなど、『NAMBEI』の血筋はしっかり受け継いでいます。

その中でも特に今回感じたのは、『フレーム全体の強さ』と、『バランスの良さ』でした。単に「剛性が高い」とか、単に「硬い」とかいうのではなく、なんか『フレーム全体が強い』。そしてこの『フレーム全体の強さ』に支えられて、登り、平地、下りの全てを高いレベルでそつなくこなす『バランスの良さ』を感じました。その意味で当初「善悪定かならず」と感じてしまった『黒ベイ』(『レイノルズ531』)に似ているかもしれません。
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『レイノルズ531』はもちろん、今回使った『タンゲNo1』(編注:現行品ではなく昔の国産品です)も名パイプと言われていますが(確か一時コルナゴもタンゲを使っていたと記憶しています=編注:94年頃のマスターオリンピックなどですね)、この『万人受けする懐の深さ』が名パイプの一つの条件なのかもしれません。

「万人受けする」といっても、乗り手の我儘(ペダリングスキルの無さ)を無条件に受け入れてくれることはありません。きれいなペダリングを要求してくるのは、他の『NAMBEI』と同様ですが、なんか一番強く要求されているような気がしました。でもうまくはまったときには、マビックの転がり抵抗の小ささと真円度の高さにも助けられて、快走を楽しめました。

まぁ、4台の『NAMBEI』とも、64歳の爺には完全にオーバークオリティであることは間違いありません。寄る年波で、去年まで登れた坂が登れなくなったり、去年まで「もう少し距離を乗りたい」と思っていたのに、「もう十分」と思うようになったりしています。「固定ギヤを楽しめるのもそう長いことではないかも・・・」と考えていますが、「ゆっくり、まったりで良いからもう少し楽しみたい」と考えています。
Nagi師匠、ナオ店長、誤字さんを始めとする南米商会さんの常連さん、いろいろお世話になりありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
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付録:古物パーツに手を出す前に
今回は『Cレコード』のクランクを使いましたが、いつもの『ス○ノ』のBBだと、クランクが奥まで入り込み過ぎてしまい、チェーンホイールがチェーンステイと干渉しそうになったそうで、『ハ○タ』のBBを使っていただきました。また『ブルックス・プロフェッショナル』のサドルと『カンパの一本締めピラー』の組み合わせで使おうとしたら、エアロ形状に削り込んであるところまでピラーが入り込んでしまい、ポジションが出ませんでした(脚が短いだけ)。そこで師匠に貴重品のシートピラーを譲っていただきました(ありがとうございます)。
また、古物のパイプリムと最近のブレーキはどうも相性が悪いようで、最初からガツンと食いついてしまうような気がします。そこで誤字さんに貴重品の『スケルトンになる前のカンパのブレーキアーチ』を譲っていただきました(ありがとうございました)。
このように古物パーツを使うときには、「後家とやもめを組み合わせる」わけですから、単に規格が合っているから「ポン付け」できるということはありませんし、たとえ「ポン付け」できたとしても、現代の交通事情に合った性能が出るとは限りません。特に制動系のパーツは注意が必要だと思います。最初に『黒ベイ』に付けた『グ○ンコ○ペ』のブレーキセットは、現代の交通事情にはやはりプアだったと思います。変速機やフリーのない固定ギヤでもこうですから、古物パーツに手を出すときには、やはり知識、経験、知恵、技術など、総合力のある自転車店で相談されることをお勧めします。


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by nambei | 2017-09-09 10:00 | オーダーフレーム