アル・カン・シェルのこと
2012年 02月 19日
自転車競技の世界では、五輪と同じ青、赤、黒、黄、緑の帯を「アル・カン・シェル(arc en ciel=虹の意味)」と呼んでいます。毎年開かれる世界選手権の各種目優勝者には、この5色の帯で胴を巻いた白地のジャージ(マイヨ)が贈られます。
ツール・ド・フランスなどの中継をご覧になると、これを着た選手が走っています。このジャージは世界チャンピオンの証し。どのチームにいようとこの名誉を背負い、特別扱いされるわけです。
実は競技用フレームも同じで、優勝者が使ったフレームを製造した工房だけがアル・カン・シェルを使えることになっています。
1987年、オーストリア・ウィーン大会トラック競技でケイリンが初めて採用され、日本代表で出場したプロの本田晴美選手(岡山)が見事優勝しました。この時乗っていたのが「NAMBEI」。
したがって、NAMBEIは日本では数少ないアル・カン・シェルを巻ける工房ということになります。
ちなみに日本でアル・カン・シェルの権利を持っている工房は「パナソニック」(エキモフ=1990プロ個人追抜、1991プロポイント)、「ナガサワ」(中野浩一=1977~プロ・スプリント10連覇)があります。
by nambei
| 2012-02-19 08:30
| オーダーフレーム