デ・ローザのアルミバイク、スカンジウムです。
デ・ローザは今でも、スチール、チタン、アルミと多様な金属素材のフレームを造り続けています。'80年代まで絶対多数を占めていたスチール系はともかく、チタンやアルミでは、ロードフレームでの先駆者的役割を果たしてきた誇りがあるのでしょうか。以前、
チタンフレームはご紹介しましたが、こちらはアルミにスカンジウムを混ぜたアルミバイクです。
このスカンジウムは、サイズ完全オーダーでしか受け付けません。総代理店の日直商会を通して、デ・ローザと細部の寸法までやりとりしました。詳細は省きますが、色々な制約があるのでいい加減な知識では思い通りのものはできません。オーダーフレーム製作を得意とする当ショップなら安心してお任せいただけます。
ご覧の通り溶接跡は、フィレットで隠されて非常にきれいです。気合いを入れた時のイタリアものの仕上がりは天下一品ですね。パーツは、オーナーの別のバイクからの移植でカンパ・レコードに最初期型のフルクラム・レーシングゼロ(チューブラー)を履かせています。デ・ローザはフレームの軽さにこだわらないので、これも単体で1,450gと今の感覚ではスチール系フレーム並みの重さですが、完成車で7.2kgに収まりました。
ところで、詳しい方なら「こんな色、あったかいな?」と思われるかも知れません。もちろん特注ですが、アップチャージはありませんでした。